アボカドは豊富な脂質を含み、濃厚な味わいが人気の果物です。
健康や美容にも期待できる効果があるといわれており、日常の食生活に摂り入れたいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、アボカドは食べごろの見極めが難しく、食べようと思ったら、
・熟しすぎてしまった
・熟しておらず、硬すぎて食べられなかった
という経験をした方も少なくないですよね。
実はアボカドは熟度によって適切な保存方法が変わります。この記事では、アボカドの熟度に応じた保存方法や常温・冷蔵・冷凍保存するときのポイント、アボカドの硬さに応じてつくるおすすめレシピをご紹介します!
目次
1.アボカドの保存方法は「熟度」で変わる?まずは実の状態を調べよう
2.アボカドは熟度に応じて保存方法を変えましょう
①成熟前は常温で追熟させましょう
②ほぼ成熟したアボカドはそのまま常温保存
④完熟したアボカドは冷蔵保存
3.常温での保存方法と保存期間
4.冷蔵(野菜室)での保存方法と保存期間
①完熟したら冷蔵庫へ入れましょう
②カットしたら冷蔵保存しましょう
5.冷凍での保存方法と保存期間
①1口大にカットして冷凍すると使いたい時に使えて便利!
②丸ごと1個冷凍もOK!
6.アボカドは酸化しやすい果物。カットすると変色するのですぐに対策しましょう!
①アボカドの変色を防ぐにはレモン汁がおすすめ
②レモン汁がない!そんな時は玉ねぎで代用!
③アボカドを切ったら黒い部分が!こんなときどうする?
7.アボカドの熟度に応じてつくるおすすめレシピ
①アボカドの硬さに合った食べ方をご紹介!
②成熟前の少し硬めのアボカドは
【鬼速レシピ】混ぜるだけ!おつまみやおやつにアボカドのワカモレ
8.まとめ
日本で流通しているアボカドの大半はハス種という品種のもので、メキシコから輸入されています。
ハス種の特徴は長期保存が可能で、皮が硬く衝撃に強いため輸入に適しています。
アボカドは未熟の状態でメキシコから輸入し、店頭に並ぶ前に追熟され、食べごろ寸前の状態になってからお店に並ぶというのが一般的です。
売っているアボカドを見ると鮮やかな緑から深い緑などさまざまな色のものが売られていますが、色の違いによって味や食感が変わります。
緑色:まだ硬くて食べられない
深緑色:歯ごたえがあり、味は青っぽさがある
こげ茶色:ほどよい柔らかさで、味はやや濃厚
黒色:トロっとしていて濃厚でクリーミーな味わい
このように、アボカドの色合いによって味や食感が変わってくるので、自分好みのものを選んでみてください。
また、食べごろのアボカドのタイミングを判断するには、アボカドをやさしく握り、硬さで熟度を判断します。適度に熟した食べごろのアボカドは手で握ると弾力を感じます。
個体差はありますが、握ったときに硬いものはまだ完全に成熟しておらず、食べると青っぽい味がします。逆に、柔らかすぎるものは果肉に黒い筋などが混在している可能性があります。
選ぶときは、弾力以外に皮の状態も確認しましょう。
見るべきポイントは4つです。
・深緑色
・きれいな卵型
・皮につや・ハリがある
・ヘタと皮の間にすき間がないもの
を選ぶと良いでしょう。
成熟前の硬いアボカドを購入してしまった場合は、常温で保存して追熟させましょう。室温が高くなる夏は、傷みやすくなるので、成熟していないものでも冷蔵庫の野菜室で保存することをお勧めします。
追熟を早めたいときは、アボカドをリンゴやバナナと一緒にポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。バナナやリンゴが発するエチレンガスは、同じ袋に入っている他の果物の成熟を促進させる働きがあります。
ほぼ成熟していて、もう少しで食べごろを迎えるアボカドはそのまま常温で保存して食べるタイミングを判断しましょう。アボカドを手でやさしく握り、弾力を感じたら食べごろです。
ほぼ成熟した状態のアボカドを常温保存しておくと、2~1日程で食べごろを迎えます。しかし、すぐに消費できない時もありますよね。そんな時は、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。アボカドは15℃以下で保存すると追熟を抑えることができ、野菜室で3日程度保存することができます。
熟度具合によっては食べごろの時期が早まることもあるので、こまめに熟度をチェックしてくださいね。
完熟したアボカドは常温で保存しておくとすぐに傷んでしまうので、冷蔵庫で保存しましょう。
アボカドを常温で保存する際は、熟度に応じた正しい保存期間を守って行わないと、傷みやすくなるので注意が必要です。
弾力や色から熟度を判断し、下記の保存期間の目安を参考に常温保存しましょう。
保存期間の目安
・成熟前【緑色】:2~3日常温で保存
・ほぼ成熟【深緑色~こげ茶色】:2~1日常温で保存
・完熟【黒色】 :食べごろです。すぐに消費できないときは冷蔵庫で保存
※個体によって追熟のスピードが異なることもあるので、熟度をこまめにチェックしましょう。
完熟したアボカドは日持ちしないので、丸ごと1個をポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
アボカドは5℃以下で保存すると低温障害を引き起こしやすくなり、変色や味が落ちる原因になります。
冷蔵庫は庫内の温度が2~5℃に設定されていることが多いため、アボカドの保存にはあまり向きません。
アボカドを冷蔵保存するときは、庫内の温度が少し高めに設定されている野菜室での保存をおすすめします。
使いきれなかった部分はレモン汁をかけてラップでぴったりと包んで野菜室に保存しましょう。
野菜室で3〜5日程度保存できます。
半分にカットしたアボカドを残す時は、種があるほうを選ぶことがポイントです。
種がついている面は空気に触れる部分が少ないので、変色を防ぎ鮮度を保ちやすくなります。
一口サイズにカットして冷凍保存しておけば、使いたい時に使えて便利です。
サラダにもう1品加えたい時や、解凍後ペースト状にして、ソースやディップにするのもおすすめです。
アボカドを丸ごと1個冷凍する時は、ラップに包んで食品用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。冷凍したアボカドを使うときは、冷凍庫から出し、30分程常温で解凍すると包丁で切れるようになります。
丸ごと1個冷凍保存するときは完熟のものがおすすめです。
完熟したものであれば、解凍後すぐに食べることができますよ。
前述したように、アボカドはカットすると 切った断面から酸化が始まり、茶色に変色します。使いきれなかったアボカドはレモン汁をかけて変色を防ぎましょう。
半分にカットしたアボカドを冷蔵保存する時も一口大にカットしたアボカドと同じように断面にレモン汁をかけます。その後、ラップでしっかりと包み冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
アボカドにレモン汁をかけようと思ったら、レモンがなかったり、レモン汁の賞味期限が過ぎていたり…なんてことはありませんか?
そんなときは玉ねぎでもアボカドの変色を防ぐことができますよ◎
方法は、タッパーなどの保存容器に半分に切ったアボカドと玉ねぎのスライスを一緒に入れるだけ!
上の写真は、玉ねぎとアボカドをタッパーに入れて野菜室で2日間冷蔵保存したものです。数日であればアボカドの変色を防ぐことができるので、レモン汁がないときに是非試してみてくださいね♪
アボカドを切ったときに黒い筋や斑点を見かけたことはありませんか?黒い筋や斑点はアボカドに含まれるポリフェノールが酸化することが原因で出来るものであり、傷んでいるわけではないので食べても問題はありません。
傷んでいるアボカドは下記のような特徴があります。
・果肉全体が黒くブヨブヨしている
・異臭がする
・カビが生えている
・果肉がドロッとしている
このようなアボカドは腐敗している可能性が高いため、食べない方が良いでしょう。
アボカドには熟度によっておすすめの食べ方があります。
成熟前【深緑色】:フライやカレーのトッピングなどにおすすめ◎
成熟【こげ茶色】:そのままや、サラダ・お寿司にいれても美味しく食べられます。
完熟【黒色】:柔らかいので、ペースト状にしてディップやスープにするのがおすすめです。
以下からは、アボカドの熟度に応じたおすすめのレシピをご紹介します。
少し硬めのアボカドを油でフライにすればカリッ、ホクっとした食感に仕上がります。まだ少し硬いけど今すぐアボカドを食べたい!そんな時にはアボカドフライをおすすめします♪
食べごろのアボカドの味と食感を楽しめるレシピです。お酒との相性もバッチリですよ♪
柔らかく完熟したアボカドはワカモレがおすすめ!濃厚かつクリーミーな味わいを楽しむことができます。
この記事では、アボカドの熟度に応じた保存方法、食べるタイミングに応じた保存方法、食べごろのアボカドの見分け方についてご紹介しました。作る料理によってアボカドの硬さを変えて楽しむのもいいのではないでしょうか。
アボカドは栄養たっぷりの果物ですが、酸化しやすい性質があるので、切ったらすぐに対策しアボカドを美味しく食べましょう。