きゅうりは夏に旬を迎える野菜ですが、流通量が多く、年間を通して入手しやすい上に手軽に調理できることから家庭で登場する機会も多いですよね。また、きゅうりは低カロリー、低糖質でダイエットにぴったりの野菜でもあります。ところで、きゅうりは世界一栄養がない野菜という話も耳にしますが、はたして本当にそうなのでしょうか?この記事ではきゅうりのカロリーや栄養について詳しく解説し、きゅうりを取り入れたダイエット法やおすすめレシピについてもご紹介します。
①カロリー
②糖質
①きゅうりは世界一栄養がない野菜というのは誤解で広まってしまった情報
②きゅうりの栄養
①きゅうりはダイエットでどんな効果がある?
②ダイエットにきゅうりを取り入れてみよう!
4.ダイエットにきゅうりを取り入れる方法とは?注意点やポイントも解説!
①ダイエットにきゅうりを取り入れる方法
②きゅうりは体を冷やしすぎてしまう可能性があるので冷え性の方は注意。
③きゅうりはサッと加熱して食べれば冷え対策に!
④栄養を損なわないきゅうりの食べ方
5.ダイエット中、冷え性の方におすすめのきゅうりで作る簡単レシピ
①きゅうりと春雨のさっぱりサラダ
②きゅうりときくらげのたまトマ炒め
低カロリーの代表的な野菜として知られているきゅうりの1本(100g)あたりのエネルギーは13kcalです。きゅうりのカロリーが低い理由は、95%が水分で出来ているためです。水分をたっぷり含み、体を冷やす作用もあるので夏場の水分補給にも適しています。
糖質は、炭水化物の一部であり、きゅうりの糖質は1本(100g)あたり1.9gと、低糖質なので糖質制限ダイエットにも向いています。きゅうりとごはんのカロリー及び糖質量を比べると、きゅうりが低カロリーで低糖質であることがよく分かります。
参考/農林水産省 お米と健康・食生活
きゅうりは世界一栄養がないという話を聞いたことはありませんか。実は、きゅうりは世界一栄養がない野菜というのは誤解で広まってしまった情報です。ギネス世界記録に「Least calorific fruit」(きゅうりは世界一カロリーが低い野菜)と登録されているのですが、いつの間にか「きゅうりは世界一栄養がない野菜」にすり替わってしまい、誤った情報が世間に広まってしまったそうです。きゅうりは95%が水分ですが栄養も含まれています。きゅうりの栄養については下記で解説します。
1本(100g)あたり | |
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エネルギー | 13kcal |
塩分 | 0g |
タンパク質 | 1.0g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 3.0g |
カリウム | 200mg |
カルシウム | 26mg |
マグネシウム | 15mg |
鉄 | 0.3mg |
ビタミンA | 28μg |
ビタミンE | 0.3mg |
ビタミンK | 34μg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
葉酸 | 25μg |
ビタミンC | 14mg |
食物繊維 | 1.1g |
引用/文部科学省 食品成分データベース
きゅうりは、ミネラルのひとつであるカリウムやビタミンC、ビタミンKなどの栄養を含んでいます。カリウムは、利尿作用があるので身体の熱を出して体温を下げたり、むくみをとったりする働きがあります。また、細胞の状態や血圧を正常に保つ働きもあるため、高血圧の方にもおすすめしたい野菜です。
・脂肪分解酵素「ホスホリパーゼ」が脂肪の代謝を促進。
・カリウムの利尿作用が余分な水分を排出し、むくみを取る。
・食物繊維のはたらきでを満腹感を得られる。さらに腸の働きを整える作用も。
・肌荒れを予防する 血管や粘膜、皮膚を強くする働きのあるビタミンCやβカロテンが含まれ、ダイエット中も肌荒れを予防。
参考/2017年9月1日 発行:株式会社KADOKAWA きゅうり食べるだけダイエット 著者:野崎 洋光 監修:工藤 孝文
このように、ダイエットに有効的な栄養がたくさん含まれているだけでなく、きゅうり1本(100g)あたりのカロリーは13kcal、糖質は1.9gであり、低カロリー・低糖質でダイエットにぴったりです。
きゅうりは低カロリー・低糖質なだけでなく、水分量が多くカリウムを豊富に含み、身体を冷やす効果があります。なので、冷え性で悩んでいる方に注意してもらいたい点があります。ここでは、ダイエットにきゅうりを取り入れる時の方法や注意点、ポイントを大きく4つに分けて説明します。
ダイエットにきゅうりを取り入れる方法についてですが、きゅうりに含まれる食物繊維の働きで満腹感が得られるため、先にきゅうりを食べるのが良いとされています。
また、食べる順番を変えるだけでもダイエット効果が期待できることはご存知でしょうか。
野菜(きゅうり)→味噌汁→おかず→ご飯の順で食べると血糖値が上がりにくくなり、太りすぎを防ぐことが期待できます。
参考/2017年9月1日 発行:株式会社KADOKAWA きゅうり食べるだけダイエット 著者:野崎 洋光 監修:工藤 孝文
きゅうりを含んだ野菜を先に摂り食欲を落ち着かせ、決まった順番で食事するだけのお手軽ダイエットです。簡単に始められるので、日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
きゅうりは水分量が多くカリウムを豊富に含むため身体を冷やす効果がある反面、体を冷やしすぎてしまう可能性があります。さらに、冷たいものは汗や尿になりすぐに排出されてしまい、水分が身体に留まりにくいというデメリットもあるので、冷え性で悩んでいる方は冷たいきゅうりの食べすぎには注意が必要です。体が冷えているとダイエットをしても思うような結果が出なかったり、生理不順になったりするので冷えない体づくりを目指しましょう。
生のきゅうりや冷たいきゅうりを食べていると冷えが悪化する可能性があります。そんなときにおすすめしたいのがきゅうりを加熱して摂取することです。きゅうりを加熱することで栄養が吸収されやすくなり、体を冷やすことなくダイエットに取り入れることができます。
きゅうりのビタミンCは加熱しすぎると壊れる性質があるので、調理の際は、軽く炒める・余熱で温める・サッと湯通ししましょう。軽く加熱する程度であれば栄養が損なわれることはほとんどありません。むしろ、加熱すると栄養が吸収されやすくなるというメリットがあります。また、きゅうりの皮にはβカロテンなどの栄養を含んでいるので皮ごと摂取するようにしましょう。皮は青臭いから苦手…という方は、塩をふりかけ、まな板でゴロゴロと板ずりするとアクが抜けて食べやすくなるので、是非試してみてくださいね。
参考/2006年8月10日 発行:社団法人 農山漁村文化協会 トマトときゅうりの本 蘇先生の家庭薬膳 著者:蘇 川博、下川 憲子
低カロリーのきゅうりと春雨を使ったダイエット中におすすめのレシピです。きゅうりを大きめに切ることで咀嚼の回数が増え、春雨は茹でるとカロリーが低くなり、胃の中で水分を含むと膨らむので食べすぎ防止になります。温かいものと一緒に食べると冷え防止にもなります。
① 乾燥春雨を3~4分ゆで、冷水で洗い、水気をよく切ります。
② きゅうりは大きめに乱切り、ハムは細切りにします。
③ ☆をボウルに混ぜ、春雨、きゅうり、ハムを加えて混ぜたら完成です。
きくらげは胃の中で水分を含むと膨らむので食べすぎ防止になります。トマトを入れることで、ビタミンCも一緒に補えます。完成する直前にきゅうりを入れてサッと加熱すれば身体を冷やすことなくきゅうりを摂取することができ、さらに歯ごたえが増すので、是非お試しください♪
① きゅうりを乱切りにし、ボウルに入れ、塩を振りよく揉みます。
② ボウルに卵を入れて、鶏がらスープの素(少々)と鶏がらスープの素(少々)を加えてよく混ぜます。
③ 熱したフライパンにサラダ油(大さじ1)を入れ、②で作った溶き卵を流し込み、焦げないように中火で炒めます。
④ 炒めた卵を一旦、お皿に取り出します。
⑤ フライパンにサラダ油(大さじ1)を入れ、トマトときくらげを炒めます。
⑥ トマトがしんなりしてきたら、④で炒めた卵を入れます。
⑦ きゅうりと☆を加え、サッと炒めたら完成です。
きゅうりはむくみを解消するカリウム、抗酸化作用を持つビタミンCやβカロテンなどの栄養を含む健康野菜です。低カロリーで食物繊維を含んでいるのでダイエットにもぴったりです。自分のライフスタイルに合わせ、食生活にきゅうりを取り入れてみてはいかがでしょうか。