西宇和みかんの一番の特長は、その外皮が非常に薄いことです。この薄さは果肉を包む薄皮にも及び、そのため果肉の風味が直接舌に伝わります。口に入れると、すぐに美味しさが広がり、柔らかく溶けるような質感があります。薄皮は食べる際に残ることはなく、甘みと濃厚な味わいが西宇和みかんの魅力をさらに引き立てています。 西宇和みかんのおいしさの秘密 ・西宇和ならではの3つの太陽 西宇和の石垣づくりの段々畑は、「耕して天に至る」といわれるように、海辺の道沿いから急斜面が山頂まで続きます。水はけが良く極めて陽当たりが良いため、最大限に太陽の恩恵を受けられるのです。 西宇和のみかんは、①太陽の光 ②海から反射する太陽光 ③段々畑の石垣から反射する太陽光の「3つの太陽」を浴びて育ちます。さらには、④畑一面に敷き詰めたシートから反射する太陽光 ⑤沿道から反射する太陽光も取り込み、さんさんと降り注ぐ太陽の光を最大限に活用して育まれています。 ・こだわりの土づくり 昔ながらの栽培技術を大切にし、畑からの恵み(採種後の粕)、海からの恵み(魚の身粕や熟成発酵させた魚ぼかし)などを配合した肥料を使用しています。さらに土そのものを改良するためにはカキ殻、地力増進のために樹皮を発酵させて作った完熟バーク、ヤシを原料にしたコアラピートを用いるなど工夫を凝らしています。 化学物質よりも有機物をできるだけ多く使用しながら、厳しくも豊かな自然の西宇和に合った土づくりを行っています。 ・おいしいを見分ける“目” 平成12年に、みかんのおいしさを科学的に分析できる光センサーの導入を開始しました。出荷したみかんの糖度、酸度のデータがすぐに分かるため、安定したおいしさを提供できるようになっています。数値で客観的に評価できるようになったことで、より高品質のみかんをつくろうと、農家の生産意欲がいっそう高まっています。