アボカドは、サラダやトースト、ディップなど幅広い料理に使える人気の果実ですが、大きな種や硬めの皮のせいで、扱いが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
特に初心者にとっては、切り方や種の取り方に戸惑うことも少なくないでしょう。
そこでこの記事では、
・ アボカドの下処理~切り方
・ 硬いアボカドを柔らかくする方法
・ アボカドを使った簡単レシピ
など、初心者でも簡単に実践できる方法を解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1. 【下処理編】アボカドの皮や種の取り方
② 種を取る
③ 皮をむく
④ 【包丁不要】アボカド下処理のライフハック!スプーンと手だけで簡単にできる時短技
① スライスの切り方
② 角切りの切り方
③ くし切りの切り方
④ 【切り方/くし切り】アボカドとトマトのツナサラダ わさび醤油風味
6. まとめ
アボカドの特徴の一つとして、実の中心にある大きな種が挙げられます。
この種があるため、慣れないうちは下処理が少し面倒に感じることもあるかもしれませんね。
ここでは、下処理がスムーズに行えるように、3つのステップに分けて解説していきます。
1.まな板の上にアボカドをおき、縦に半分になるように包丁を入れます。
2.種に包丁があたったら、アボカドを手に持ち替え、刃を種に添わせながら包丁をぐるりと一周させて切り込みを入れます。
3.両手で持ち、アボカドを左右にねじるようにして半分にします。
切り分けるときのコツ
アボカドは熟し具合によって硬さが異なるため、包丁を使う際には、その熟度に応じて力加減を調整することが重要です。
未熟で硬いアボカドは、力を入れて切り込みを入れる必要があるので、手が滑らないよう慎重に行いましょう。
逆に、熟したアボカドは柔らかく、包丁がスッと入り、力を入れる必要がないので簡単に切ることができます。
参考までに、未熟なアボカドと熟したアボカドの見極め方を簡単にご説明します。
このように、アボカドは熟度によって、皮の色や果肉の硬さ、へたの状態が大きく変化します。
よろしければアボカドを選ぶときの参考にしてくださいね。
1.アボカドを手でしっかり握るように持ち、包丁の刃元を種の中央に軽く刺し込みます。
2.種に包丁を刺した状態で、包丁をひねりながら種を引き上げます。
種を取るときのコツ
包丁で種がうまく取れない場合は、スプーンを使ってすくい取るのもおすすめです。
包丁で種を取るのが不安な方は、最初からスプーンで取り除く方法が、安全かつ簡単でしょう。
また、包丁に刺さった種を取り外す際は、滑りやすく危険なので、種をキッチンペーパーで包んでから外すようにしましょう。
1.へたの部分にほんの少し切り込みを入れます。
2.へた側から果肉を傷つけないように皮をむきましょう。
皮をむくときのコツ
皮をむく際は、果肉を傷つけないように、なるべく指先やスプーンを使って丁寧にむきましょう。
アボカドの皮は硬めですが、熟している場合は比較的簡単にむけるため、強く引っ張らずに少しずつはがすのがコツです。
もし皮がむきづらい場合は、包丁で果肉を傷つけない程度に浅く切り込みを入れてからむくと、きれいに皮を取り除くことができます。
アボカドの下処理、包丁を使わずにできたら便利だと思いませんか?
熟して柔らかいアボカドであれば、包丁を使わずにスプーンと手だけで素早く下処理ができる方法もあります。
手を切る心配もなく、洗い物も少なく済むので、忙しいときや初心者におすすめのライフハックです。
ただし、この方法はあくまで熟して柔らかいアボカドに適用できる裏技なので、まだ硬いアボカドには使えません。
それでは、早速スプーンと手だけでできる時短テクニックをご紹介していきます。
1.スプーンでアボカドを半分に切り分ける
スプーンの柄をアボカドの中心に差し込み、包丁と同様、種に添ってぐるりと一周させます。
2. アボカドをねじって半分にする
スプーンで一周したら、両手でアボカドを持ち、左右にねじるようにして半分に分けます。
3. スプーンで種を取り除く
アボカドをしっかりと握り、スプーンで種を取り出します。
4. 皮をむく
最後に、手でアボカドの皮をむいて完成です。
先に述べた通り、アボカドがまだ硬い場合、このスプーンを使う方法は向いていません。
その際は、包丁を使った通常の切り方を試してみてくださいね。
また、スプーンを使うことでアボカドの形が崩れやすくなるため、サラダやトッピングなど見た目を重視する料理にもあまり適していません。
一方で、ディップや他の食材と和えるような料理、唐揚げなど、型崩れしても気にならない料理には最適です。
アボカドの下処理がより簡単になり、時間も短縮できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
アボカドを調理しようとしたとき、まだ熟していない硬いアボカドの扱いに困ったことはありませんか。
ここでは、硬いアボカドを調理しやすくするための対処法をご紹介します。
急いで調理したい場合のやり方から、時間に余裕がある場合の自然熟成まで、状況に合わせて手段を選んでみてください。
はじめに、アボカドを半分に切り、皮と種を取り除き、水で濡らしたクッキングペーパーで包みます。
次に、耐熱容器に入れ、その上からラップを軽くかけて、電子レンジ(600W)で30秒加熱します。
それでも硬い場合は、10秒ずつ追加で加熱し柔らかさを調整してください。
そうすることで、包丁がスッと入りやすくなり、調理もしやすくなるでしょう。
ただし、この方法は自然熟成に比べて風味や食感が落ちるため、サラダなど生で食べるよりも、天ぷらや炒め物など火を通す料理に向いています。
バナナやリンゴと一緒に紙袋に入れて、エチレンガスの力で自然に熟成させます。
バナナやリンゴをアボカドと一緒に紙袋に入れ、室温で1〜3日ほど置いておくと、これらの果物が放つエチレンガスがアボカドを早く熟成させてくれるのです。※1
この方法ならアボカドの風味や食感を損なわず、滑らかでクリーミーな味わいを楽しめるでしょう。
急ぎでない場合は、この自然熟成法を試してみてください。
生で食べるときに特におすすめですよ。
※参照1/ 稲城市|果物を買ってきたら、まずは冷蔵庫へ・・・と思っているあなたへ
アボカドの下処理が終わったら、次は用途に応じた切り方で調理していきます。
アボカドの切り方は様々ありますが、ここでは基本的な3種類の切り方をご紹介します。
それぞれを覚えておけば、料理の幅もぐんと広がるので、ぜひマスターしてくださいね。
スライスのコツ
なるべく均等な厚さにすることで、見た目が整い、料理全体の仕上がりが美しくなります。
スライスは、サラダやトーストのトッピングとしてよく使われる切り方です。
角切りのコツ
包丁で切れ目を入れるときは、皮を切りすぎないように力加減を調整してください。
角切りは、サラダやディップ、和え物にぴったりの切り方です。
もし、「格子状に切れ目をいれるのが難しい」という方や、「見た目にこだわらずとにかく調理時間を短縮したい」という方は、下記の画像のように縦半分に切ったアボカドを、角切り程度の大きさにスプーンですくって調理に使う方法もおすすめですよ。
くし切りのコツ
包丁を水で軽く濡らすことで、くし切りの断面がきれいに仕上がります。
くし切りは適度な厚みがあるため、アボカドのみずみずしさをしっかり感じることのできる切り方です。
シンプルにそのまま食べたり、前菜、サンドイッチの具材としてもおすすめです。
アボカドは、適切に保存することで長くおいしさを保つことができます。
冷蔵保存と冷凍保存、それぞれの方法を押さえておけば、使いたいときに新鮮な状態で楽しめます。
ここでは、簡単にできる保存方法をご紹介します。
アボカドを切った後は、変色を防ぐために切り口が空気に触れないよう、ラップでしっかり包んで、冷蔵庫で保存しましょう。保存期間は、1〜2日が目安です。
アボカドをスライスや角切りにしてから、冷凍保存用の袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ。
使いたい分だけ取り出して、スムージーや料理にそのまま活用できます。保存期間は、1ヶ月が目安です。
アボカドはそのまま食べても美味しいですが、切り方次第で料理のバリエーションが広がります。
先程ご紹介した基本の切り方を活かすことで、見た目もおしゃれで手軽な料理が完成します。
ここでは、アボカドの切り方に合わせた簡単なレシピをご紹介しますので、毎日の食事にぜひ取り入れてみてください。
カロリー 321kcal(1人あたり)
アボカド 1個
食パン(6枚切り) 2枚
とろけるチーズ 50g
塩 少々
黒こしょう 少々
① アボカドを1㎝幅にスライスします。
② 食パンにアボカドのスライスを並べます。
③ とろけるチーズをのせ、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼きます。
④ 焼き上がったら、塩と黒こしょうをお好みで振り、完成です。
塩を醤油に変えても美味しいですよ。
カロリー 152kcal(1人あたり)
アボカド 1個
☆プレーンヨーグルト 30g
☆味噌 大さじ2
☆みりん 小さじ1
① アボカドを1㎝幅にスライスします。
② ボウルに☆を入れてよく混ぜます。
③ アボカドのスライスを②の調味料に漬け、冷蔵庫で1時間ほど味をなじませて完成です。
味噌を麺つゆに変えても美味しいですよ。
カロリー 485kcal(1人あたり)
アボカド 1個
サーモン刺身用 100g
ご飯 2杯分
☆醤油 大さじ2
☆わさび 適量
ねぎ 適量
① アボカドを角切りにし、サーモンも一口大に切ります。
② ボウルに☆を混ぜ、アボカドとサーモンを加えて和えます。
③ 丼にご飯をよそい、その上に②を盛りつけます。
④ 仕上げにねぎをトッピングして完成です。
カロリー 253kcal(1人あたり)
アボカド 1個
トマト 1個
ツナ缶(オイル漬け) 1缶
☆醤油 小さじ2
☆わさび 小さじ1/2
☆レモン汁 小さじ1
☆ごま油 小さじ1
① アボカドとトマトを食べやすい大きさにくし切りにします。
② ボウルに☆を混ぜ合わせます。
③ アボカドとトマトとツナを皿に盛り、上から②をかけて完成です。
アボカドは、切り方次第で料理の幅が広がり、見た目も美しく仕上がります。
基本のスライス、くし切り、角切りをマスターすれば、様々なレシピに応用可能です。
また、硬いアボカドの対処法や、包丁を使わない下処理の方法なども覚えておくと便利ですよ。
アボカドの切り方をしっかり習得し、ぜひ日々の料理に取り入れてみてくださいね。