離乳食が終わり、大人と同じものを食べるようになると、子どもの食べムラや好き嫌いなど、食に関わる問題に悩んだことはありませんか?
ある調査によると、「子どもに食べ物の好き嫌いがある」(n=281)と回答したのはなんと64.8%。
半数以上のママパパが子どもの偏食に悩んでいるようなのです。
どうしたらご飯を食べてくれるようになるのでしょうか?
試してみたい改善方法をご紹介します。
今年8月、日本トレンドリサーチが子どもを持つ親281人に向けて行った調査によると、64.8%が「子どもに食べ物の好き嫌いがある」と回答。
具体的にどんな食べ物が嫌いか聞いてみると、トマトやきのこ類、海鮮などという声が多く聞かれました。
さらに、63.7%が「子どもの好き嫌いを直したいと思う」と回答する結果に。
せっかく作ったものをいらない!と残されるのは悲しいですし、やはりなんでも食べられる子になってほしいというのは多くの親の願いであるようです。
もちろん最初から好き嫌いなくなんでも食べてくれればそれに越したことはないのですが、そもそも、子どもはなぜ食べ物の好き嫌いをするのでしょうか?
⚫︎新しい味への戸惑い
離乳食で限られた食材と味しか経験していない子どもは、多くの新しい食べ物に対して戸惑いを感じることが多いです。
だんだん慣れるにつれ食べられるようになるのですが、初めて見たものを口にすることに対し抵抗感が生まれるようです。
⚫︎「食べる」ハードルの高さ
離乳食の時は食べさせてもらっていたり、柔らかめの食材などを食べることが多かったのに対し、完了食〜大人と同じものになると、食材のサイズが大きくなったり固くなったりして、食べることが難しいと感じ始めます。
また、スプーンやフォークからお箸に移行することもさらに食べることへのハードルを上げることに。
一緒に色々な食事を楽しめるようになれば親子ともに楽しい時間になりますよね。
どうすれば子どもの好き嫌いを改善できるのでしょうか?
⚫︎バラエティ豊かな食事
同じ食材や料理ばかりを提供するのではなく、色々な食材や料理を取り入れることで、子どもの舌を育てましょう。
また、同じ食材でも型抜きをしたり盛り付けを顔のようにしてみるなど、少し工夫することで興味を引くことができるはず。
⚫︎一緒に料理をする
自分で作った料理には興味を持ちやすいもの。
まずはサラダのレタスをちぎってもらったり、デザートの盛り付けをしてもらったりと簡単なお手伝いからスタートして、一緒に料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
⚫︎強制しない
時間をかけて作ったものでも食べないということはよくあること。
「食べるまでご飯終わらないよ!」などと脅すことは逆効果です。
少量でもいいので、「じゃあ一口だけ食べておしまいにしようか?」などと柔軟にアプローチすることが大事です。
食事を嫌な時間ではなく、ポジティブな時間にすることで、子どもが食べることに対して意欲的になる可能性があります。
⚫︎食材を収穫する
食育にもつながりますが、子どもが苦手な食材などでも、育ててみたり、農園に収穫体験に行ったりすることで食材に対して興味を持ちやすくなります。
こうやって生えているんだな、など、食材に対する知識も得ることができ、知的好奇心を刺激することができますよ。
子どもの好き嫌いは親が上手に対応することで、大きく改善する可能性があります。
肝心なのは、子どもが食に対する好奇心を持つ機会を多く作ること。
食事は単に「食べる」行為以上の意味があり、家庭でのコミュニケーションの場でもあります。
子どもが多くの食材と味を楽しむことができれば、その豊かな食生活は一生ものの財産となることでしょう。